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米国の銀行で現地就職したケースのレポートです。

損保会社における企業営業部門の構成とは

損保会社の大企業向け営業部についてのお仕事を書いていますが、今回は部門としてどういう構造になっているのかを解説します。

 

企業営業部というと、大きく分けて以下の4つに分かれます(勤務地別で)。

①本店企業営業部(東京)

②大阪企業営業部

③名古屋企業営業部

④その他地方企業営業部(京都、横浜、仙台、札幌、福岡 etc)

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1.本店企業営業部(東京)

いわゆる本社にある企業営業部隊で、当然会社でも最大の大企業向け営業部隊です。

会社にもよりますが、本店営業部は産業セクター毎に担当が分かれており、本店営業部の下には10数個の異なる課があります。

例えば本店営業 営業1部が物流産業(通運・海運・空運)、営業2部が総合商社、3部が金融機関(銀行・証券・信託)、4部がインフラ(プラントメーカーや電力)といった具合です。

各部の下は企業グループ毎に課があります。営業2部(総合商社担当)の1課が三菱商事グループ担当、2課が三井、3課が住友、4課が伊藤忠を担当というイメージです。

営業マンのうちエリート中のエリートが集まる部門であり、人気も高いです。

2.大阪企業営業部

部としての構造は本店営業部と同じで、主な産業毎に1-7部くらいがあり、部の下に複数の課があります。パナソニックやシャープ、日本生命オリックスサントリーダイキンなど在阪の大企業営業部隊ですね。

本店営業部(東京)と比べると規模は小さめ(半分くらい?)になります。

3.名古屋企業営業部

部の構造は本店営業部や大阪企業営業部と同じです。やはり自動車産業、というかトヨタのためにある部隊と言っても過言ではありません。損保ジャパンの場合では、デンソーを担当するためだけに刈谷に営業所を設けたりもしていました。

規模としては本店営業や大阪営業と比べて小ぶりとなります。私の入社年度の代では、東大の人が名古屋企業営業部にいきなり配属されてました(ちょっとうらやましい)。

4.その他の地方営業部

3大都市圏以外の地方にも大企業は多々あり、そういった地方の大企業に関しては地方の法人営業部が担当をしています。例えば日本電産や佐川急便といった京都本社の企業は京都法人営業部が担当するというイメージです。

他にも広島法人営業がマツダを、浜松法人営業がスズキ・ヤマハを担当するなど例を上げればキリがないです。地方営業でも上記のような大企業を担当するチームがありますが、メインは地元の有力企業(売り上げが100億円以上あるような会社)への活動となります。

地方の法人営業部で仕事を学んで、本店・大阪・名古屋企業営業へ羽ばたいていく方は多いですね。ある意味法人営業の登竜門と言えるでしょう。

 

コバヤシ