ニューヨーク現地採用れぽーと

米国の銀行で現地就職したケースのレポートです。

保険代理店の種類とは?

これまでも少し触れてはいますが、今回は損保の保険代理店の種類、また代理店毎の規模や求められていく事を書いてみようと思います。

タイプごとに大きく分けると以下のような区分です。今日は①・②についてです。

①企業グループの子会社保険代理店

②自動車ディーラー・中古車販売業者

③自動車整備工場

④不動産会社・ハウスメーカー

⑤専業の保険代理店(プロの代理店)

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1.企業グループの子会社代理店

企業グループは傘下に保険代理店を子会社として持っています。保険子会社を持っていれば、保険会社から代理店に支払われる保険料手数料分だけ、実質的に保険料を削減することが可能だからです。

また子会社保険代理店を通して保険を社員に販売する際に、保険加入する職員が多いほど『団体割引』を適用することができるのです。だいたい5%から20%ほど割引となるイメージですね。ですので福利厚生の一環としても保険代理店を自社グループに持つ意味はあるのです。

ロケーションとしては普通のオフィスビルの1フロアに入っていることが多いです。

損保会社は保険代理店の大きさを収入保険料で計ります。扱っている保険料の総額を指し、普通の会社の売り上げと考えてください。企業グループの保険代理店ですと、本当にピンキリですが、大きいとことで取り扱い保険料が数百億円、小さいところでも数十億円の規模があります。

当然どの損保会社も力を入れる領域なので、競争は厳しいです。

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丸紅セーフネット(丸紅の保険代理店)を過去に何度か訪問したことがあります。

2.自動車ディーラー・中古車販売業者

自動車ディーラーさんや中古車販売会社さんも損保会社の超お得意先になります。なぜかというと、損保会社の売り上げ(正味保険料)の約半分が自動車保険から来ているものだからです。

ですのでどの損保会社も自動車ディーラーのみを担当する営業部隊(自動車営業部)を設けておりますし、また中古車販売会社さんへの営業もしています。

自動車ディーラーのうち大きいところ、例えばネッツトヨタやレクサスの販売店は自動車営業部が担当します。一方で、個人がフランチャイズでやっている小さめの販売店(ダイハツやスズキの非直営店)や中古車販売業者は一般営業部の領域となります。

 

自動車ディーラーさんへの営業で大変なところは多々あるのですが、一番しんどいのは仕事として『自動車を買ってくれる人』を探すことが入ってくることです。

当然、自動車保険の勉強会などを自動車ディーラーさんの所でやることは当然として、自動車ディーラーさんを喜ばせる・ビジネスのお手伝いをするために、社内・社外を問わず自動車を買ってくれそうな人を探し続ける必要があるのです。

どの課でもノルマはありませんが、ディーラーさんへ紹介した見込み客数の目標値なるものはチーム/個人で課されており、それが直接的・間接的に営業成績にも反映されるのです。これは損保の自動車営業部で働くうえで一番のプレッシャーでしょう。

 

大型の自動車ディーラーさんの年間保険料は数億円規模で、こじんまりとしたディーラーでも5000万円ほどはあり、保険代理店としてはそこそこの規模になります。

中古車販売会社さんの方はさらにピンキリで、ガリバーやビックモーターの大規模店では年間数億円の保険料規模。反対に個人でやられている中古車販売会社の場合は年間の保険料で1000万円足らずといった具合です。

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次回のエントリーでは自動車整備工場と不動産会社における保険代理店業を見ていきます。

 

コバヤシ