ニューヨーク現地採用れぽーと

米国の銀行で現地就職したケースのレポートです。

損保ジャパンってどんなとこ②

私は損保ジャパンでシステム(1年)→国際部門(東京3年、海外1年)→地方営業(1年)っていうキャリアを辿りました。

神奈川で営業を経験した後は退職、海外留学という感じです。

在籍する中で国際部門の在り方が大きく変わったなーと思うので、そこについて少し書きます。

 

結論から言うと

昔:日本人が海外に駐在し、日本企業海外支店のお客さんと仕事をする。あくまで事業の中心を日本人が担う。

今:米国の海外事業ユニット(会社)が全世界の国際事業を統括。当然、国際事業は外国人(欧米)が担当する(日本人いらない)

つまり日本人が海外で活躍するフィールドが少なくなっているということです。

 

なんでかなと考えると、やっぱりM&A(海外企業買収)に行きつきます。

 

私が在籍していた時代、様々な国をまたいだ保険取引は新宿本社で書いていました。私自身も米国カリフォルニアのリスクや、東海外のハリケーンリスク、イタリアの地震リスクの保険組成や契約締結をさせてもらってました。非常に貴重な経験ですし、ある意味すごくいい時代だったなと思います。

 

風向きが変わったのが2014-15年で、当時ロンドンにあるキャノピアスという保険会社を1000億円で買収したんです。それによって、新宿本社でやっていた国際保険取引はロンドンに統合、私が所属していたチームも実質的に解散状態となってしまいました。

 

時は流れて2017年、損保ジャパンは米国のエンデュアランスという会社を7000億で買収。損保ジャパン配下のすべての海外ビジネスがエンデュアランスに統合され、名前もSompo International(損保ジャパンの海外事業)と変わっています。

 

何がいいたいかと言うと、損保ジャパン含めた日本企業は時間を買う目的で、自前で海外ビジネスを作るというよりは、すでに出来上がった海外会社を買う方に方針を買えたということです。

その副次的効果として、日本人が海外事業で活躍する機会がすくなくなっている。日本人の仕事が海外事業のモニタリング・管理を東京からする方になったということ。

 

もちろん管理は大事ですが、本当の意味で海外マーケットで1個人として勝負したい/自分の力でのし上がりたいという人にとっては、ちょっと苦しい時代かもしれません。

 

コバヤシ