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米国の銀行で現地就職したケースのレポートです。

損保会社の仕事内容とキャリアー法人営業編②

前回の続きで、損保会社 法人営業職員の仕事内容について語っていきます。

前回、法人営業担当職員は大企業の保険代理店子会社と一緒に、大企業様について保険提供をするとご説明。ここをもう少し掘り下げます。

 

法人営業担当職員のお仕事は主に以下の3点です。

<1>大企業本体への保険提供

<2>大企業の従業員様への保険提供

<3>損保会社内の地方営業担当者の取りまとめ、です。

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1.大企業本体への保険提供

これは大企業の持つ建物や工場、在庫商品などの資産に対して損害保険を提供するという職務です。

例えばクロネコヤマトを考えた場合、彼らは膨大な数の車両(普通車両やトラック)を有していますので、これらに対して自動車保険をご提供します。またヤマトの建物・工場に対しては火災保険を。工場等の施設内の事故による賠償責任をカバーするため、賠償責任保険をご提案するといった次第です。

平たくいうと、大企業という法人本体に対する保険のご提案の仕事です。

2.大企業の従業員様への保険提供

皆様も覚えがあるかと思うのですが、年に1回、会社から保険の案内が郵送や回覧板、またはメールで来ていないでしょうか?

たいていの大企業は年に1度、従業員に対して保険の加入を勧めるパンフレット等を発行しています。従業員の方のケガへの保険(傷害保険)や従業員のお子さんの学費積み立て(学資保険)、マイカーに対して自動車保険と言った具合です。

これは大企業・従業員の両方にメリットのある話で、大企業としては代理店子会社を通じて手数料(数億円)が手に入ります。大企業を通じた保険募集は規模が大きい(数千-数万件)のため保険会社はディスカウントを提示する分だけ、従業員の方は割安で保険に加入することができるのです。

損保の法人営業担当は1年に1度の保険募集の際に、どのような保険をお勧めするのかを考え、パンフレットの作成までも行います。

<3>損保会社内の地方営業担当者の取りまとめ

最後に、大企業の保険代理店子会社は全国に点在していることが多いです。というのは大企業が全国に拠点(工場など)を持っているのですが、保険代理店機能を拠点(工場毎)にやっている大企業が多いのです。

これは逆に、損保会社の地方支店の法人営業担当者と東京の担当者が密接に連動して仕事をしていかなければならないことを意味します。そのため、東京の担当者は半分は純粋な営業マンとして契約を追いかけるのですが、もう半分は事業の企画の担当者としても働くということです。

ですので企業営業の担当者の場合、営業のため外にですのは数日に1度で、大半をデスクワークで過ごすという方が多く余り泥臭くなかったりします。

そういう意味では非常にバランスの取れているポジションで、他の営業職員とは全く違います(一般営業や自動車営業は毎日外に出て営業しまくるイメージです)。

 

コバヤシ