ニューヨーク現地採用れぽーと

米国の銀行で現地就職したケースのレポートです。

損保会社の仕事内容とキャリアー法人営業編①

 前回、損保会社の営業部隊の概要について書きました。

大きく分けて、①法人営業、②一般営業、③自動車営業 に分かれます。

強は①法人営業の営業先について解説します。

 

さて、貴方が損保会社の①法人営業の担当社員だったとします。当然、営業先は誰もが知っている大企業や県を代表する企業だったりします。

では法人営業社員は誰に向かって営業するのでしょうか?

 

結論から書きます。営業先は大企業の『子会社』です。あなたがたとえ日産自動車の担当者だったとしても、営業先は日産自動車本体ではありません。

何を言ってるのか分からないと思うので解説します。

 

以前の記事で書いている通り、損保会社は保険代理店を通して保険を販売しています。

なので例えば日産の従業員様に保険を販売する場合でも、代理店が仲介する訳です。

大半の大企業は企業グループ内に保険代理店子会社を持っています。

日産自動車で言えば日産フィナンシャルグループ、イオンで言えばイオン保険サービス、また日本製鉄で言えば日鉄保険サービスといった具合です。

 

保険代理店を企業グループ内に持つことで、代理店の手数料分(損保会社から代理店へ支払う手数料。保険料の20%くらい)だけ実質的に保険料をカットできるのです。

大企業の場合、年間で数十億の保険料を払っているケースが多いので、保険代理店を自社グループに持つ意味は大きいのです(数億円の経費カットと同じ効果)。

 

法人営業の職員は、大企業の保険代理店子会社と連携して、大企業本体様の保険プログラムを組成・提供することとなります。

保険代理店子会社は小規模なことが多く(従業員数で100名少しなど)、本社とは別の雑居ビルにオフィスを構えているケースが多々あります。

ですので表面上はあんまり華やかなイメージはないんですけど、何万人という方々の保険を支える仕事ですので、非常に重要と言えます。

 

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日鉄保険サービス(日本製鉄代理店)が入居する神田淡路2丁目ビル。

コバヤシ