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米国の銀行で現地就職したケースのレポートです。

保険代理店の種類とは‐プロ代理店編(自社プロと他社プロ)

損害保険の代理店の種類のうち、①‐④については別のエントリーでご説明しました。今回は⑤専業(プロ)の保険代理店業について解説します。

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<保険代理店の種類>

①企業グループの子会社保険代理店

②自動車ディーラー・中古車販売業者

③自動車整備工場

④不動産会社・ハウスメーカー

⑤専業の保険代理店(プロの代理店)

5.専業の保険代理店(プロ代理店)とは?

大企業の子会社保険代理店や自動車ディーラー、整備工場やハウスメーカーはあくまで『副業』として保険代理店業を行っています。一方でプロ代理店は保険の代理店業、すなわち保険会社からの代理店手数料のみでご飯を食べている『専業』の方々です。ですからシビアな世界で生きていますし、損保営業マンを見る目もある意味厳しいと言えるでしょう。一方で営業マンとして数字を伸ばすことができるチャネルでもあります。

 

5-1:自社プロと他社プロ

専業の代理店(プロ代理店と言います)は2つに分かれています。

 

1つ目は自社プロと言われる代理店さんで、1つの損保会社の商品しか扱っていない代理店さんを指します。例えば東京海上さん専属の代理店さんや損保ジャパン専属の代理店さんなどです。

これは別のエントリーで解説しますが、損保会社は代理店開業を支援する制度を整えており、毎年少なくない数の方がこの制度を利用しています(損保ジャパンではTA制度と言っていました)。この制度を利用して、無事代理店として独立された方は、その損保会社への恩義もあって、その損保会社専属の代理店となることが多いのです。

自社プロ代理店はもともと個人で代理店業を営んでいる方が多かったのですが、昨今は経費節減や業務効率化のため、複数の個人代理店が合併をしているケースが見受けられます。

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2つ目は他社プロと呼ばれるプロ代理店で、これは複数の保険損保会社の商品を扱っている代理店です。それぞれの損保会社の商品の中で、一番良いものをお客さんへお勧めするというスタイルを取っています。例えば、自動車保険東京海上で、火災保険は損保ジャパンのものをメインで扱うみたいなイメージですね。

一番分かりやすいイメージは『保険の窓口』ですね。この会社(保険代理店)はほぼすべての生命保険会社・損害保険会社の商品を扱い、補償内容と比べて割安な保険会社の商品をお勧めしています。

他社プロのメリットとしては、お客さんのニーズに合わせた保険を、割安な保険料で提供できるという点です。よりお客さんを考えた代理店と言っても良いでしょう。

一方で、多々の保険商品を扱うのは非常に手間と時間がかかり、営業職員の業務効率性の面ではあまり良い選択ではありません。かつ、保険会社は稼いでくれる代理店へより多くの手数料(手数料率)を支払うので、複数の損保会社を使い分けると、その分だけ手数料が少ない(手数料率が低い)という経営上のデメリットがあるのです。

 

今回は自社プロ・他社プロの違いについて書きました。次回はプロ代理店の人員構成や規模について書いていきます。

 

コバヤシ